金光院は、「くろ谷さん」の名で親しまれる浄土宗大本山・金戒光明寺の境内に並び立つ十八の塔頭寺院のひとつで、永禄元年（1558年）に創建されました。京セラ美術館や岡崎公園、南禅寺などを擁し、国の重要文化的景観にも選定された京都市・岡崎地区の北端に位置しています。

本山である金戒光明寺は、浄土宗の祖・法然上人がはじめて草庵をむすばれた地に創建された寺院であり、浄土宗はじまりのお寺として知られています。また幕末の時代には会津藩による京都守護職本陣が置かれ、新撰組発祥の地にもなりました。

金光院は、そんな金戒光明寺の境内に並ぶ十八の塔頭寺院の中で、最も長い歴史を持ちます。また、本山から「金」と「光」の貴重な文字を頂戴して建てられた唯一無二の塔頭寺院でもあります。

また、金光院の寺庭にはゲンジボタルが自生しており、2023年から実施している「ホタル鑑賞特別拝観」は多くの方にご好評いただいております。最近では、写真家などの間で「ほたる寺」と親しまれております。

お寺をもっと身近な場所へ

皆さまの日常の中で、お寺に行く機会は滅多にないのではないかと思います。でも、歴史を遡ってみれば、昔のお寺は学校であり、役所であり、病院であり、困った時の相談場所でもあるような、地域コミュニティの中心でした。人々の生活の中に、自然と「お寺」という場所が溶け込んでいたのです。

今でこそお寺にそのような役割はほとんどなくなってしまいましたが、私たち金光院は、昔のお寺のような、誰しもが気軽に立ち寄れる場所にしていきたいと考えております。

どんな方でも気軽に遊びに来ることができて、人々や地域との繋がりを感じることができる「開かれた寺院」でありたい。多くの方に楽しい時間や心休まるひとときを過ごしていただけきたいと願い、以下のような取り組みを行っています。

• 5月下旬〜6月中旬頃の「ホタル鑑賞特別拝観」
• こだわりのドリンクやスイーツをお楽しみいただける「お寺で気まぐれカフェ」
• ご朱印帳作りやハーバリウム作りなどのクラフト体験をお楽しみいただける「ワークショップ」
• お寺の空間を自由にご活用いただく「お寺空間（レンタルスペース）」
• 寺庭の見えるお部屋にご宿泊いただき、お寺の魅力を最大限ご堪能いただく「宿坊」（※ 現在準備中）
• その他、各種イベント開催

皆さまにより親しんでいただき、多くの方に愛されるお寺になっていけるよう、これからもさまざまな取り組みを思索して参ります。

ぜひお気軽に遊びに来てください。皆さまとお会いし、お話しできることを楽しみにしております。